【矯正歯科医が解説】歯科矯正のリスクと起こりやすいトラブルとは?
2023.02.22
歯科矯正は、歯並びや噛み合わせを整える時に有効な治療方法です。
ですが、歯を動かしていく治療になるため、リスクやトラブルについて気になる方も多いのではないでしょうか。
ここでは、歯科矯正で起こりうるリスクと回避方法について詳しくご紹介します。
◆歯科矯正で起こりうるリスク
歯科矯正で起こりうるリスクは、以下の通りです。
・歯根吸収
歯根吸収とは、歯の根っこが吸収されて短くなってしまうことです。
原因としては、無理な力をかけ続けたことが挙げられますが、歯科矯正で起こる歯根吸収ではほとんど重症化することはありません。
軽度の歯根吸収なら歯の寿命にも影響することはないためご安心ください。
・歯肉退縮
歯肉退縮が起こると、歯茎が下がって歯が伸びたように見えてしまいます。
歯茎が下がると本来なかった隙間ができてしまいますが、これを「ブラックトライアングル」と呼びます。
歯の根っこが露出して虫歯や知覚過敏の原因となるほか、見た目に大きな影響を及ぼすことも少なくありません。
・虫歯・歯周病
ワイヤー矯正、マウスピース矯正ともに、虫歯・歯周病のリスクがあります。
ワイヤー矯正の場合、歯の表面についた装置がブラッシングを妨げてしまい、磨き残しが多くなるためです。
マウスピース矯正では、装置を取り外して歯磨きできるため口腔ケアがしやすいと言われています。
しかし、装置をつけたまま飲食すると歯と装置の隙間に食べカスが入り込んでしまうため注意が必要です。
・顎関節症
歯科矯正では、歯が動いていく中で噛み合わせも徐々に変化します。
そのため、噛み合わせが一時的に合わなくなってしまう場合も少なくありません。
噛み合わせがうまくいかないことで、口が開けにくい、顎が痛むなど顎関節症の症状が出てしまうことがあります。
・歯髄壊死
歯髄壊死とは、歯の神経が死んでしまうことです。
稀ではありますが、歯を動かした際に神経がダメージを受けてしまい、歯髄壊死を起こすことがあります。
◆歯科矯正で起こりやすいリスクを回避するためには?
歯科矯正を成功させるためには、起こりうるリスクを回避することが大切です。
リスクを回避するためには、以下の3つのことに注意しましょう。
・専門的な技術と知識を持つ歯科医師に治療してもらう
歯科矯正は、歯科治療の中でも専門的な技術と知識を要する治療方法です。
技術や知識が不足していた場合、適切な治療計画が立てられずトラブルにつながってしまう可能性があります。
日本矯正歯科学会認定医の資格の有無や、治療内容やデメリットまでしっかり説明をしてくれるかなどを判断材料にすると良いでしょう。
・セルフケアもしっかりと行う
歯科矯正中は虫歯・歯周病のリスクが上がるため、セルフケアをいつも以上にしっかりと行いましょう。
ワイヤー矯正の場合は、隙間の汚れまでしっかりと取れるタフトブラシの使用がおすすめです。
マウスピース矯正では、歯ブラシとフロスを併用してしっかりと汚れを落としましょう。
・トラブルがあればすぐ歯科医師に相談する
耐えられないほどの痛みや歯茎の炎症、また装置の不具合などを放置すると、深刻なトラブルにつながりかねません。
少しでも気になることがあれば、迷わず歯科医師に相談しましょう。
◆矯正歯科治療についてお悩みがあればホワイトデンタルクリニックへ
歯科矯正で起こりうるリスクと回避方法について詳しくご紹介しました。
歯科矯正中は、歯根吸収や歯肉退縮など様々なリスクが起こる可能性があります。
これらのリスクが起こりうることを理解し、対処方法を知っておくことがリスク回避につながります。
不安なことやわからないことがあれば、歯科医師に相談しましょう。
矯正歯科治療についてお悩みがあれば、東京都墨田区錦糸町のホワイトデンタルクリニックへご相談ください。