【矯正歯科医が解説】ワイヤー矯正中の日常生活での注意点は?
2022.09.02
ワイヤー矯正中の日常生活での注意点を詳しく解説します。
多くの歯科医院で行われているワイヤー矯正ですが、注意点を守らないと計画通りに治療が進まないことも珍しくありません。
ワイヤー矯正を行う上で、覚えておきたい注意点をお伝えします。
◆痛みについての注意点
ワイヤーの復元力を利用して歯並びを整えるワイヤー矯正では、歯が締め付けられるような痛みを感じることがあります。
また、食べ物を噛んだときに痛むこともあります。
痛みを特に感じやすい期間が、矯正装置の付け始めです。
初回はもちろん、ワイヤーの締め直しや交換といった調整の後にも痛みを感じやすいようです。
多くの方は1週間ほど経てば慣れてきますが、中には痛みが続くケースもあります。
我慢できないような痛みが続く場合には、市販の痛み止めを服用しましょう。
それでも耐えられないほどの痛みがあるときは、我慢せずに受診してください。
◆歯磨きの注意点
歯の表面に装置を付けるワイヤー矯正は、普通の歯ブラシでは隅々まで磨けず、虫歯や歯周病になってしまうリスクが高まります。
そのため、できれば普通の歯ブラシではなく、ワイヤー矯正用の歯ブラシを使用しましょう。
ワイヤー矯正用の歯ブラシは、ヘッドが小さく装置の部分がへこんでいるため、装置の周辺や細かい部分まで磨くことができます。
歯だけではなく、歯茎にも毛先をあててあげるのがコツです。
また、フロスや歯間ブラシを使うのも有効です。
ワイヤー矯正中は歯肉炎が起きてしまうことも少なくありませんが、歯磨き中に出血しても怖がらずに磨いてあげましょう。
ただし、力が強すぎると歯肉やせを起こしてしまうため注意が必要です。
◆食事の注意点
ワイヤー矯正中は、以下のものは食べないようにしましょう。
・粘着性のある食べ物(ガム・キャラメルなど)
・ナッツ類(ピーナッツ・アーモンド)
・硬いもの(せんべい・分厚い肉)
・色の濃いもの(カレー・コーヒー・赤ワイン)
他にも、アメや氷を噛み砕いたり、りんごを丸かじりしたりするといった行為は避けましょう。
硬いものの目安は、手でちぎれるくらいです。
特に、痛みがある期間はできるだけ柔らかいものがおすすめです。
野菜は加熱して細かくカット、お肉なら一口大にしましょう。
痛みがなくなっても、硬いものや粘着性の高いものは装置の破損の原因になるため、食べ方に注意してください。
また、色の濃い食べ物は色素が沈着してしまい審美性を低下させることがあります。
ワイヤー矯正中には、柔らかく栄養価の高いものがおすすめです。
具体的には以下のような食べ物があります。
・雑炊・リゾット
・うどん
・豆腐料理
・魚
◆矯正歯科治療についてお悩みがあればホワイトデンタルクリニックへ
ワイヤー矯正中の注意点について詳しくご紹介しました。
ワイヤー矯正を行うには、どうしても痛みや日常生活での制限が伴ってしまいます。
ですが、綺麗な歯並びを手に入れるためと思って乗り切りましょう。
我慢できないような痛みが続くときや装置が破損した場合には、迷わず受診しましょう。
矯正歯科治療についてのお悩みをお持ちでしたら、東京都墨田区錦糸町にあるホワイトデンタルクリニックへご相談ください。