【矯正歯科医が解説】インビザラインで治療可能な症例や治療不可能な症例とは?
2023.07.26
インビザラインで治療可能な症例や治療不可能な症例とは?
◆インビザライン治療が不可能な例
インビザライン治療は、透明なマウスピースを使用する矯正治療です。
ワイヤー矯正と違い目立ちにくいことから、インビザライン治療を選択する方も少なくありません。
しかし、なかにはインビザライン治療が不可能な場合も存在します。
その症例を詳しく見ていきましょう。
1.歯周病がひどい場合
歯ぐきが腫れて出血があるときに矯正をすると、軽い力でも歯が抜けてしまう恐れがあります。
そのため、インビザライン治療に限らず、すべての矯正治療を行えません。
歯周病がひどい場合は、まずは歯周病を治す治療から始める必要があります。
2.歯並びのでこぼこがひどい場合
歯と歯が重なっていたり、元の位置から大きくずれて生えていたりなど、あまりにも歯並びがでこぼこしている場合は、インビザライン治療は向いていません。
インビザライン治療は長い距離の平行移動が苦手なので、対応が難しいでしょう。
3.受け口の症状がひどい場合
受け口とは、下の歯が上の歯よりも前に出ている症状です。
インビザライン治療では歯並びをきれいにすることはできますが、そもそもの骨格まで治療することは不可能です。
このような場合は、矯正治療と合わせて外科手術が必要になります。
4.出っ歯の症状がひどい場合
出っ歯は、上の歯が前に突き出すように生えている症状です。
出っ歯も受け口同様、骨格に問題があることが多いため、外科手術が必要になることがあります。
5.過蓋咬合の場合
過蓋咬合とは、歯をかみしめたときに上の歯が下の歯に重なって、下の歯が見えなくなる症状です。
これも骨格に問題があるため、治したい場合は外科手術をしなければなりません。
6.抜歯の数が多い場合
抜歯をして歯が移動できるスペースをつくることはよくあります。
しかし、抜歯の数が多いと移動距離が長くなるためインビザライン治療は不向きです。
7.インプラントが入っている場合
インプラントは人工歯根を埋め込んで、そこに人工歯を取り付けています。
人工歯根はインビザライン治療では動かせないため、たとえマウスピースを装着しても効果がありません。
8.骨格に問題がある場合
上記で説明した以外にも、骨格自体に問題がある場合はインビザライン治療ができません。
ほかの治療法を探しましょう。
◆インビザライン治療ができない場合の治療法
インビザライン治療ができない場合の治療法としては、ワイヤー矯正、裏側矯正、ワイヤー矯正との併用があげられます。
長い距離を動かすのが得意など、それぞれの治療法にはメリットがあるため、症状に合わせて治療法を選択しましょう。
◆矯正歯科治療についてお悩みがあればホワイトデンタルクリニックへ
インビザライン治療ができない場合でも、ほかの治療法で矯正することは可能です。
矯正歯科治療についてお悩みがあればホワイトデンタルクリニックへご相談ください。